久留里線 明日から地域説明会／「久留里線と地域を守る会」が署名５６９１筆提出

ＪＲ東日本千葉支社から千葉県・君津市への申し入れを受けて、５月１１日に「ＪＲ久留里線（久留里・上総亀山間）沿線地域交通検討会議」が開催されました。検討会は、開催のわずか３日前に発表され、数名の代表を除き沿線住民の傍聴さえ認められませんでした。

久留里線沿線住民を中心とした「久留里線と地域を守る会」は検討会当日、抗議の申し入れを行いました。そして、５月１７日にはＪＲ千葉支社に対して久留里線廃線に反対する５６９１筆の署名提出と記者会見を行いました。

ＪＲ千葉支社は、遠路から訪れた「守る会」役員９名に対して、「５名しか入れない」といってそれ以上の入室を拒否しました。抗議すると、「こうしているうちにも制限時間が過ぎますよ」と返答する有様です。やむなく代表５名で署名提出、申し入れが行われました。

その後の記者会見で三浦代表は、「分割・民営化―ＪＲ発足時に『これ以上のローカル線廃線は行わない』と約束しておきながら、通学や高齢者の足を奪おうとしています。廃線させないために君津市、県、国交省に向けて沿線住民とともに運動を強めていきます」という決意を語りました。また、「久留里線を突破口に全国の赤字路線を廃線にしようとしているのかもしれない。何とか踏ん張りたい」「通学や通勤など生活に必要な交通機関です。存続を求めて今後は国土交通省などにも働きかけていきたい」と訴えました。

５月１１日の検討会では早速６月１日～３日に地元での住民説明会を開催することが決定されました。「守る会」として地元住民の参加と、久留里線存続の声を上げることが呼びかけられています。