JR久留里線・久留里-上総亀山間の廃線方針を受け 君津の「足」どう確保 「地域住民への配慮」求め相次ぐ

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JR久留里線・久留里-上総亀山間の廃線方針を受け 君津の「足」どう確保 「地域住民への配慮」求め相次ぐ:東京新聞デジタル地域の公共交通について協議する千葉県の君津市地域公共交通会議が17日、市役所で開かれた。市内のJR久留里線久留里-上総亀山間を廃線にす…www.tokyo-np.co.jp

「地域住民への配慮」求め相次ぐ

地域の公共交通について協議する千葉県の君津市地域公共交通会議が17日、市役所で開かれた。市内のJR久留里線久留里-上総亀山間を廃線にする方針をJR東日本千葉支社が昨年11月に表明後、初めての開催。委員からは、地域住民らへの配慮を求める声が相次いだ。

市地域公共交通会議

 会議は交通関係者や地域代表、国土交通省や県などの担当者ら約20人が出席。市がこれまでの経緯を報告すると、君津商工会議所専務理事の斉藤敦委員は「経済活動を活発にすることが重要。地域の人の足の確保を検討してほしい。会議所も応援する」。市観光協会から代理出席した事務局長の山本朱美さんは「観光業を営んでいる人もいて、秋は紅葉で観光客が増える。地元の意見を聞きながら慎重に足の確保を考えてほしい」と要望した。

 この問題で、沿線住民らでつくる「久留里線と地域を守る会」は「バスの運転手不足などを考えると、今以上の交通の利便性確保は可能か疑問が残る」などと、バス転換への不安を訴えている。三浦久吉代表は「検討会議で住民の声が反映されなかったと思っており、根本的に不安だが、この会議で久留里線を残す流れになるよう働きかけたい」と語った。

 会議を傍聴した鉄道ファンの柴崎翔平さんは「この区間は鉄橋にトンネルと、先人が苦労して造った鉄道。渓谷とともに景観もすばらしい。廃線にしないでほしい」と話した。

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