久留里線の廃線化阻止!内房線の存続と安全性向上に向けて取り組む方針を決定!
会員やOBなど40名が参加し、久留里線の廃線に反対し、JRに対する要請行動を強化することなどを確認
7月6日、館山市・館山コミュニティーセンターにおいて、内房線と地域を守る会の第8回定時総会が開催された。
総会は、内房線と地域を守る会の会員や内房線沿線のOBなど40名が参加する中で開催された。とくに、JR・千葉県・君津市等で構成する「交通検討会議」が、「年内にも検討結果をまとめる」とのマスコミ報道が行われるなど、久留里線の廃線化をめぐる状況が激しくなる中で、あらためて内房線と地域を守る会、外房線と地域を守る会、久留里線と地域を守る会が連帯して廃線化阻止に向け取り組むことを確認した。
総会は、最初に梅沢和子代表があいさつに立ち、「この会も結成から8年目を迎えた。現在、久留里線・久留里~亀山間が廃線の危機を迎えている。JRは黒字で儲かっているのに、利用者が少ない赤字路線はお荷物とばかりに廃線にしようとしている。鉄道は繋がってこそ価値がある。学生や高齢者、障がいのある人には生活する上で必要だ。バスになったも、もともと人口が少ないため赤字になり撤退になることは明らかだ。鉄道=公共交通がなくなったら人口は減少し町は衰退する。これは、廃線になった地域のほとんどが証明している。JRは黒字なのに赤字線は維持できないというのであれば、国が替わって運営すべきだ。生活を守るために鉄道を守ろう」と訴えた。
来賓として外房線と地域を守る会・関副会長、久留里線と地域を守る会・三浦代表からあいさつが行われた。外房線の会・関副会長は、「3月のダイヤ改正で通勤快速と特急が削減された。復活に向けて取り組んでいきたい。久留里線ついて検討会が議論している。これは廃線しようとするJRと沿線住民とのぶつかり合いだ。内房、外房、久留里の3会が連携して廃線を阻止しよう」と訴えた。
久留里線の会・三浦代表は「昨日、検討会議が、年内に結論を出すと発表した。最初から廃線ありきで進めている。許せない。久留里線の廃線問題について、内房線、外房線、久留里線三つの会が一体となって撤回させるために頑張っていきたい」と決意を語った。
次に、北海道や芸備線を中心にしてローカル線廃線がもたらす影響と地域での廃線反対の取り組みを記したビデオの上映が行われた。最後に、「鉄道は道路と同様に公的な資本であり、世界では当たり前の考え方だ。採算が悪ければ鉄道はいらないという考え方は世界の常識ではない」との言葉が印象的だった。
議事に入り、経過報告、会計報告、会計監査報告、24年度活動方針案、予算案が提案された質疑では、、とくに「JR東、鉄道持つIT企業に」との報道は、JRが株価に影響するローカル線の切り捨てに動き出していることを指摘し、公共交通機関としての久留里線の廃線に反対して取り組みを強化する必要があることが訴えられた。
経過及び活動方針、予算案、24年度の役員体制が全会一致で採択され、その後、総会アピールが発表され、鉄道は地域の公共交通としてなくてはならない存在であり、鉄道の存続と安全性、利便性向上に向けて取り組むことを家訓し、第7回内房線と地域を守る会総会は成功裡に終了した。