7月16日、君津市中央図書館において、第4回久留里線沿線地域交通検討会議が開催された。会議後の記者発表では、「廃止ありきではない」としながらも、千葉県は「残せるものなら残したいものの・・・、バスやデマンド交通の方が移動環境がよくなる」と主張するなど、鉄道と地域を切り捨てる発言を公然と行った。君津市は、「鉄道以外の交通モードが望ましいのであれば、一定の方向性を示して欲しい」と発言。当初、君津市長は久留里線廃線に反対を表明していた。それにもかかわらず現在は他人事のような対応だ。さらにJRは「鉄道が日常利用、観光に役立っていない。バス・デマンド交通を深度化する」と発言する始末だ。そして、次回検討会(期日未定)には報告書の原案を提出するとしており、久留里線をめぐる事態は重要な局面を迎えている。
こうした状況の中で久留里線と地域を守る会は、久留里線検討会議が開催された当日(16日)、三浦代表を先頭に幹事会のメンバー10名以上で抗議の情宣活動を行った。「なくすな!久留里線」「久留里線をまもろう!」の幟旗を掲げ、身につけた手作りゼッケンには、「赤字なら廃止は世界の非常識」「千葉県、君津市は線路はがしに協力するな」などの文字が書かれている。そして、用意されたビラを検討会議の委員や参加者、図書館の利用者などに次々に手渡し、久留里線廃線反対の声を上げようと訴えた。