どうなる? JR吾妻線(群馬) 「通学方法なくなる」「ないと困る人がいる」 地元住民も行く末案じる

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 利用者が減少し、不採算路線となっているJR吾妻線の長野原草津口―大前駅間について、JR東日本高崎支社と群馬県、長野原町、嬬恋村が在り方を協議する第1回会合が23日に開かれる。人口減少などに伴い、同区間の輸送密度を表す1日当たりの「平均通過人員」は、ピーク時の865人(1992年度)から263人(2022年度)に。不採算路線の再構築が全国の地方鉄道で議論される中、群馬県での協議が注目される。車社会の山あいで暮らしながら、通学や通院など生活の足として鉄道を利用する地元住民たちの思いを聞いた。

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高校生が通学で乗車

 4月下旬の平日朝。吾妻線の終点となる大前駅(嬬恋村大前)のホームからは、吾妻川を挟んで北側を走る国道144号を通り、仕事などに向かう車の流れが見えた。

 小さな待合室とトイレを備えた簡素なホームに、吾妻中央高(中之条町)に通う高校生の姿が…

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