・「廃線・存続を前提としない」は真っ赤なウソ!JRに廃線以外の選択肢はなかった。
5月21日、久留里線と地域を守る会は、内房線と地域を守る会、外房線と地域守る会の代表と共に、JR東日本千葉支社と交渉を行い、同時に久留里線存続署名5,566筆(第2次分)、総計14,747筆を添えました。昨今の上総亀山駅の利用者が格段に増えている現状にも踏まえ、久留里線の久留里~上総亀山間の廃線撤回を求める要望書を提出し交渉しました。
▲要望事項に対するJRの回答
| ①廃線をなぜ急ぐのか、お聞かせください。 JR東日本は3月9日、「JR久留里線(久留里・上総亀山間)を2027年3月31日に廃線する」と国土交通省に申請しました。 千葉県が主催した「JR久留里線(久留里・上総亀山間)沿線地域交通検討会議(以下県交通検討会議)の報告書は、「鉄道廃止を結論づけるものではなく、あくまでも参考にする」との内容であり、最終的には上総地区の交通は君津市公共交通会議(以下市公共交通会議)で決めことになっていました。しかし同会議は代替バスの運行計画のみで、久留里線についてなにも議論していない。なぜ廃線を急ぐのかその理由をお聞かせください。 <JR千葉支社> 久留里線は大量輸送と言う移動需要に適していないので、事業者として新たな代替手段としてのバス転換が妥当と判断して国交省に廃線届けを提出した。 ②JR東日本と君津市の合意により、バス代替費用「18年間・20億円」をJRが拠出とあるが、今日の物価高で、鉄路・駅舎等のメンテナンス費用を賄えるか疑問である。18年後の上総地区の公共交通を保証できるのか。 <JR千葉支社> 18年間の20億円はバスの運行費用で、鉄路、駅舎はJRが管理していく。18年後は誠実に対応する。代替バスの運行はバス会社の問題だ。 ③久留里線のデーター発表の変遷についてお答えください。 君津市公共交通会議が主催し2025年夏に行われた久留里、松丘、亀山で実施された住民説明会では、貴社は久留里線の赤字についての説明で2021年は「1日乗車人員55人」「100円稼ぐのに1万9,000円かかる」とコロナ禍の鉄道利用者が最も減少した数字を用いていました。 3月9日の廃線届けの提出の際には、2024年の「1日76人、100円稼ぐのに6,694円」とおよそ三分の一まで改善した数値を発表していました。 廃線届け提出時を機に「改善した」数値を用いた理由をお聞かせください。 <JR千葉支社> 2021年、2024年のどちらも鉄道の持つ大量輸送特性が活かせていないという点で数値は変わらないと考える。 ④君津市との協議事項で久留里線のSuica導入を決定した。私たちが何度もSuica導入を要望してきたのに、採算が取れないと繰り返して拒否してきた。もっと早く導入していれば久留里線の収支も改善していたのではないか。 <JR千葉支社> Suica導入の理由はバスにも利用でき、利便性の向上が図られるからだ。 ⑤JR東日本は平均通過人員2000人未満の線区は廃線の対象と言わんばかりであり、木更津~久留里の平均通過人員の1021人は、内房線、外房線とともに、次の廃線の対象と考えているのではないのか。赤字路線を廃線しないと宣言して欲しい。 <JR千葉支社> 現時点で久留里線、内房線、外房線のモードチェンジの議論はしていない。 ⑥最近の久留里線の乗車人員は増えており、久留里線の存続は可能と考える。交通検討会議は「廃線を結論づけるものではなく、今後の参考とするもの」と述べており、久留里線の存廃問題は一度ゼロに戻し、話し合いをはじめからやり直すことを求めます。 <JR千葉支社>> 久留里線は長期的に見て、改善の兆しがないので廃線と決めた。 <内房線と地域を守る会、外房線と地域を守る会> 〇内房線と地域を守る会:久留里線の廃線を許せば、次は内房線が対象になるのではないか。内房線も「利用者の減少」を理由に特急の削減など不便になっている。使いづらくして、廃線を考えているのか。 〇外房線と地域を守る会:内房線、外房線の赤字は議論していないと言っても、安心できない。この間列車の削減、待合室の撤去など、どんどん不便になり、廃線に向かっているのではと。久留里・亀山間の列車を1両でも走らせて、利用者が増えるか実証実験したらどうか。来年4月がタイムリミットではなく、その結果を見てからでも遅くない、などと訴えました。 鉄道事業法をも無視した運営で、廃線の結論 国土交通省、JR東日本は廃線の結論を出すため、鉄道事業法をも無視して強行してきた。鉄道事業法では「廃止は慎重に取り扱い、利害関係人の意見を丁寧に聴きなさい」とあるが、地元の声はほとんど無視してきた。 交通検討会議は多様なメンバーで公開の議論が必要なのに非公開かつ限られたメンバーという非民主的なものであった。 JR東日本は経営努力をしてこなかったばかりか、列車を走らせない空白時間をつくる等、乗客を減らすやり方を行なってきた。 すべては、国土交通省、JR東日本が千葉県、君津市を丸め込んで久留里線の廃線を仕組んできた事はあきらかである。 JRは地元住民の真摯な声に応え久留里線の廃止届けを撤回すべきだ。 (会報6月14日付より) |
