亀山地区は70%以上署名

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「久留里線残して」9148筆 亀山地区は70%以上署名 バス乗り継ぎでは「通勤がとても不便に」

「久留里線残して」9148筆 亀山地区は70%以上署名 バス乗り継ぎでは「通勤がとても不便に」:東京新聞デジタル
JR東日本が久留里線・久留里-上総亀山間(9・6キロ)の廃線方針を示した問題で、存続を求めている住民団体は、沿線地域を中心に集めた署名...

署名簿を提出し、担当課の職員に存続要望を伝える住民団体の代表ら=いずれも君津市役所で

 JR東日本が久留里線・久留里-上総亀山間(9・6キロ)の廃線方針を示した問題で、存続を求めている住民団体は、沿線地域を中心に集めた署名を、千葉県君津市と同社に提出した。2カ月半ほどの活動で、署名数は9148筆に達し、団体は引き続き、鉄路を残してほしいと訴えていく。(堀場達)

 署名は2団体が協力して集めた。内訳は「久留里線と地域を守る会」が3571筆、「久留里線の存続を求める亀山の会」が1545筆、ネットでの集計が4032筆。

 同社が昨年11月に廃線対象区間でバスなどへの転換を表明したことを受け、市は代替バス導入の検討を始めたが、両会は「廃線方針はまだ決まっていない」と今秋から、署名活動に取り組んだ。

 亀山の会は、亀山地区では戸別訪問して署名を呼びかけた。共同代表の鳥海文和さん、加藤洋和さんによると、地区人口の70%以上に当たる859人が署名に応じたという。寄せられた声には、「木更津に通勤しているので、バス転換されると乗り継がねばならず、大変不便になる」など、切実な事情を抱える人が多かったという。

 鳥海さんと加藤さんは「回りきれなかったところもあり、久留里線を残してもらいたいというのが、ほとんどの地区住民の考えでは」と強調した。署名簿は16日に同社千葉支社、17日に市の担当者にそれぞれ手渡された。

◆バス運行費用「JRが負担」協議 君津市交通会議 通学定期無料も

 君津市は22日、市地域公共交通会議を市役所で開き、久留里線の久留里-上総亀山間で検討中の代替バスは少なくとも18年間、JR東日本が運行費用全額を負担する条件で協議していることを明らかにした。通学定期の無料化も検討している。

 市は10月3~13日、高校生を含む久留里線利用者に対するアンケートを実施。この結果や、7、8月に沿線で開いた住民説明会で寄せられるなどした意見を踏まえた運行計画の修正点を挙げた。

 市によると、代替バスは市が運行主体になるが、JR東日本が経費を全額負担。担当職員は「それ以降について不安を持たれる方もいらっしゃるが、18年以上の長期運営ができるような支援を期待している」と話した。

 またバス転換による交通費増加を抑えるため、通学利用時は無料パスを発行する方針。高校生が主な対象で、大学生などにも広げたいという。バスのダイヤや停留所の設置場所なども住民要望に沿って変更していく。会議は本年度、3回目。地元住民や国交省、県の職員、学識者ら21委員で構成する。(堀場達)

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