11.29集会 この間の経過報告 メッセージ

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この間の経過報告

久留里線と地域を守る会 事務局長 都築 明

  • 6月23日、25年度第1回君津市地域公共交通会議が開かれました。JR千葉支社の久留里線廃線=バス代替方針を受け、君津市が作成したという、代替バス運行計画案が提示されるのみで、上総地区の公共交通をどうするかについては全く議論されていません。

 久留里、松丘、亀山3地区の「住民説明会」を実施することを決定されました。

10月14日、第2回君津市地域公共交通会議開催されました。

 住民説明会で出された「意見」を取り入れて、君津市のバス運行計画案を報告しました。

しかし、「住民説明会」で多数出された久留里線を残して欲しいという住民の意見は全く報告されませんでした。

  • 9月4日、私たちは、君津市石井市長に面会を要求し、「要望書」を君津市長に提出しました。

その「回答書」が11月5日に出されました。残念ながら石井市長は「公務の多忙に付き」を理由にして、面会は実現しませんでした。対応した企画調整課の職員とのやりとりは以下のようです。

「回答1」について

「久留里線を残して欲しい住民の声をJRに伝え、地域に寄り添った対応を強く要望してまいりました」と言っています。

もしこのことが本当なら、JRの言うがままに、バス転換を率先して進めることにはならない。しかも石井市長は昨年12月の君津市議会で、突然JRバス代替方針の受け入れを表明しました。12月定例市議会では、当時の企画政策部長の答弁は「廃線を前提にしていない」「上総地区の交通体型は鉄道の存続も含まれている」と答弁しています。

なぜ君津市が「積極的」にバス代替を進めるのか理解に苦しむところです

・「回答2」について

「交通検討会議」で上総地区の交通は、「君津市地域公共交通会議」で決めることになっているのに、何ら議論はしていません。(バス代替方針は)決定していないのに、なぜバス運行計画を前のめりで進めるのか。また昨年11月27日、JR千葉支社の「モードチェンジ」表明しましたが、その二日前にJR千葉支社長は君津市役所を訪問し、石井市長に報告しています。その会談の内容を明らかにして欲しい旨要望しました。

 君津市の見解は、「鉄道の存続や廃止については、あくまでも運行主体であるJR東日本の判断であると認識しております。鉄道事業法上でも、事業者が国に廃止届けを提出すれば、廃止できる規定になっている」と回答しています。

君津市は久留里線の廃線はJRが決めることであり、市として反対できないと一貫して主張しています。また「JRが廃線を国交省に届ければ、すぐにでも交通が途絶えては大変なので、バス運行の計画を策定した」と企画調整課の職員は言います。

*しかし、「ダイヤの変更や、廃線など沿線住民に影響することについては住民の理解が必要」というのが国交省の見解です。沿線住民から選出された君津市長は少なくともJRの廃線方針に「ちょっと待ってください。沿線住民の意見を聞いてから、議会の判断を得たいなど廃線受け入れるかどうか判断できません」と答えることはできなかったのでしょうか。

*「君津市地域公共交通会議はあくまでバス交通の具体化についてのみ検討する場だと理解している」と言っています。

久留里線の存廃についての結論はどこにも出されていいません。5回開かれた、「JR久留里線(久留里・上総亀山間)沿線交通検討会議」の結論と完全に矛盾しています。

  • 10月27日に発表した24年度JR東日本の収支が報告されました。

「県内4路線5区間の赤字は50億8千万円」と報じられました。

・久留里線―久留里~上総亀山間―1億9000万円/内房線― 館山~安房鴨川間―18億4000万円/外房線― 勝浦~安房鴨川間―14億9600万円と久留里線の次は内房線・外房線です。

*久留里線についてみると、24年度は「100円稼ぐのに6694円かかる」(収益率)と発表しました。ところが21年度の収支率は「100円稼ぐのに1万9110円かかる」となっています。3年間で約3分の1に激減し、画然と「改善」されています。JRは「収支改善」の理由を説明する責任があるのではないでしょうか。しかも許せないことに、JRは、3地区で行なわれた「住民説明会」ではコロナ禍で最も利用者のすくない2021年度の「100円稼ぐのに1万9110円かかる。通過に人員は55人」と言う統計を用いています。廃線意図ありありです。また「久留里線の収入」も疑問だらけです。 全国的にもローカル線の収支はあやふやだと報告されています。

  • 署名運動の実施

・久留里線利用者―上総亀山駅での利用者と地域住民に幅広く働きかけています。

・イベント開催時における参加者へ署名をお願いしました。

・ネット署名も始めた(3500筆を超えました―11/28現在)。合わせて5千筆を超えています。

*自治会をとおした要請等

・久留里地区、松丘地区 久留里の3地区で手分けをして各戸を訪問し署名のお願いをしています。

・亀山地区で新たに「久留里線の存続を求める亀山の会」が立ち上がりました。

署名運動の協力を自治会の回覧版で各戸配布を行いました。亀山地区のからの報告をお願いします。

  • 本集会は、久留里線・内房線・外房線・かずさ住民の足を守る会4者の共催による集会です。千葉県内の4団体の連携した運動は重要です。千葉県、JR、国交省への要請行動も連携して進めて行きたいと思います
  • 現在オータムフェステイバル(11月22日~12月7日)が開催中です。

この間は「日本で一番遅い紅葉」を銘打っており、全国各地から観光客が訪れています。特に土日など休日は多くの乗客が訪れています。

・上総亀山駅や亀山湖畔での署名運動を行なっています。ほとんど署名してくれます。

・恒例化している亀山駅前の即売会を今年も実施します(12月4日と12月6日)。

・久留里線を残し、上総亀山駅からバスを走らせ、濃溝の滝や三石山など豊か名観光資源の発展と地域の活性化を実現します。

  • 君津市の「回答」は矛盾だらけです。さらなる質問、要望を提出します。

石破自公政権が倒れ、高市自維政権が誕生しました。「台湾有事」「存立危機事態」発言をめぐってきな臭い状況です。久留里線はかつて太平洋戦争の末期に戦争のためにレールがはがされた過去があります。そうなってはなりません。高市政権になっても「地方創生」の課題は同じです。「少子・高齢化」「8×社会」を促進するローカル線廃止をなんとしても止めましょう。

「いつか来た道」を再び繰り返さないためにともに頑張って久留里線を守りましょう。

集会についてのウエブとして下記のものがあります。よろしければ参考にしてください。
『毎日新聞』https://x.com/mainichi_chiba/status/1994966770504143310
「市原市に憲法と地方自治を活かす会」
http://blog.livedoor.jp/kenpouwoikasu/archives/45480377.html

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