君津市、JRによる代替バスへの転換表明で久留里線廃線を「容認」

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君津市、JRによる代替バスへの転換表明で久留里線廃線を「容認」:朝日新聞
【千葉】JR久留里線(久留里―上総亀山間)が廃線になり代替路線バスの運行に向けた手続きが進む中、君津市民や沿線住民の間では「市は廃線をいつ容認したのか」「反対の声をJR東日本に伝えているのか」といっ…

【千葉】JR久留里線(久留里―上総亀山間)が廃線になり代替路線バスの運行に向けた手続きが進む中、君津市民や沿線住民の間では「市は廃線をいつ容認したのか」「反対の声をJR東日本に伝えているのか」といった市に対する不満の声が上がっている。25日の定例記者会見で市側は、これまで「(廃線)容認」という言葉は避けていたが、昨年11月にJR東が代替バスへの転換を表明したことが、事実上の廃線受け入れになったとの認識を示した。

 廃線の協議については、JR東と県、市の3者が協議する「沿線地域交通検討会議」が昨年10月、報告書(最終版)で「自動車交通への転換」を打ち出した。それを受けて約1カ月後にはJR東が同区間の廃線と、代替バスへの転換を表明。今年6月には、運賃などを含めて地域交通について話し合う法定会議の市地域公共交通会議で、代替バスの運行本数は久留里線の1日8・5往復を上回る1日13往復を予定していることや、ルートなどを記した具体的な運行計画案を突然示した。

 7月31日から3地区で順次開かれた住民説明会では、住民からの質問を代替バスの運行計画案についてのみに限定したが、住民からは廃線そのものに対する疑義や反対の声などが次々と上がった。説明会最終日の今月6日には閉会後、反対派の団体「久留里線と地域を守る会」や市議らが記者会見を開き、「まだ廃線を論議していない」「市はJR東とどんな協議をしていたのか」といった市への不満を述べた。

 市はこの日の定例記者会見で「沿線地域交通検討会議の前までは(廃線に)反対していた」とし、代替バス案を早期に取りまとめたことについては「住民の将来への不安を取り除くため」と説明した。廃線容認については、JR東が代替バスへの転換を表明したことで判断したとした上で、「廃線容認」という発言を避けていたことについて、石井宏子市長は「言葉が考えつかなかった」などと述べた。

 この日、朝日新聞の取材に対し、守る会事務局長の都築明さんは「(市地域)公共交通会議で廃線を論議することになっていたのに何も話し合わず、JR東が表明しただけで廃線が決まり、いきなり代替バスの話になるのはおかしい」として、説明を求めて石井市長に面会を求める考えを明らかにした。

 市は今後、9月の市議会で今回の住民説明会の様子などを報告する。また、課題を検討した上で、開催時期は未定の次回の市地域公共交通会議に諮る形で、代替バスの運行計画について最終決定したい考えだ。

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